説明会詳細
上野学長が説明をしたいとの理由により、2018/08/27に説明会を開催
10:30~ @南大沢キャンパス 6号館110教室
当日の様子
- 南門から空の目門前までに、案内の紙を持った職員を2名程度配置
- 出席者は150~200名程度か
- 学生、院生、教職員が多く、卒業生はほぼ見られなかったか *兼ねている場合あり
- 配付資料なし
- 受付なし(報道関係者の受付はあり)
出席者
- 説明側出席者:上野淳学長、山下英明副学長、西原氏(大学の事務方)、XX氏(法人総務?)
- 司会は首都大学東京広報が担当
- 島田晴雄理事長は姿をみせず
大学側による説明内容
- 最初に司会より、本会は録音を行うとの発言有り
- 上野学長より、経緯の説明あり * 基本的に経緯の内容
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- 小池都知事により名称変更についてスピード感をもって検討をとの提言があり、これを受けて経営審議会が決定した。
- 名称変更は全ての構成員にとって重要なもの。
- 学生・教員からはそれぞれ学生団体とのミーティング、教育研究審議会の場を通して、自ら意見を聞いた。
- 職員からもメールで意見を募ったと聞いている
- 全体の印象としては名称変更をとの意見か多かった
- 学長自身は経営審議会の一委員に過ぎず、決定権は無い
- 学生など構成員の声は、自分から決定機関である経営審議会には伝えた。その上で名称変更を決めたのは経営審議会である
- 首都大学東京が東京都立大学に戻るものではない、復活ではない
- 新生の大学としての首都大学東京が、名前を変えて飛躍するためのもの、前向きに捉えている
- 影響を受ける在学生・卒業生・修了生への配慮を行う
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- 今回の名称変更は大学構成員の自主的な意思で発意され決められたものではない
- 構成員の意思は多様。それを正確に経営審議会に伝えることにベストを尽くしてきた
- 説明が終わった時点で、闊達な意見交換の為と称し、司会が報道関係者の退席を促す
*報道関係者の出席状況は不明
- 総務部長より経緯説明
- 以前より認知度が低い、大学評価が価値に見合わないなどの指摘が内外から存在
- 大学の後ろに東京とつき、大学として認知されにくい、私大・専門学校と勘違いされるなども
- 都政改革本部会議で知事より大学名変更について提案
- 東京都立大学なら、都立の大学であることが明確で、一番すっきりしているとの判断
- 首都大を否定するものでもない。新たな東京都立大学とするもの
- 首都大学東京が東京都立大学へ名称変更したことを周知する
- 大学名というのは人生について回るもの。卒業生への影響は避けられない。東京都立大学が旧首都大学東京であることも発信していく
- 知事発言が契機だが、認知度をめぐり名前の問題は開学以来ずっと議論になってきた
- 東京都立大学にしてほしいとの声において、なるべく早くということも寄せられていた
- 以前の東京都立大学に回帰するわけでも、当時の東京都立大学の栄光にすがって知名度を上げようというものでもない
- 新生東京都立大学として、以前の東京都立大学の名前を汚すことのないよう現在の大学を発展させプレゼンス向上に取り組む
- 山下副学長らより、具体的影響について説明
- 入学した大学名と卒業した大学名が異なる学生が存在することに(現1年生、2年制)
- 卒業証明書には大学名が変更になった旨を記載
- 首都大学東京卒業者には、「新都立大」が「その物が首都大を卒業した」ことを証明する書類を発行
- 履歴書等においては首都大学東京(現東京都立大学)と記載することが可能と考える
- 学生証は4月1日付けで全変更(1日に配布できるかは別として)
- 学部名やカリキュラムなどの変更無し、昼夜開講制(B類の復活)も無い *学部は2018年に再編済み
- 1ヶ月というのが充分かと言われれば充分だったとは思わないが、大学として最善は尽くした
質疑応答
賛成意見は2,3件
その他は反対、もしくは時間をかけるべきとの意見
手続き、意見聴取の方法に対する批判が多数
→ 学長は意見を伝えるために最善を尽くしたとの強弁を繰り返す一方、自分に決定権がない事を繰り返す
学長は質疑応答の時間を通じ、扇子を扇いだり、足を組んだり、という様子
時間を延長、12:10頃まで行っていた
質疑にて、理事長の出欠を確認
→ 代理として法人総務のXX氏が出席とのこと
以下、意見聴取について重要な部分を抜粋
- 学生大会を開く時間的猶予が必要である・学生大会など、全学生の意見を聴取する必要があるのでは無いか
- 上野学長は上部団体のアンケートで最善を尽くしたと述べた
- また、スピード感重視で、なるべく早くする意図があったとも述べた
- 上部団体による学生アンケートは、上部団体に所属する団体の学生しか回答していない
- 上野学長は「最善を尽くした」と述べた
- 上部団体による学生アンケートの信頼性について疑義
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- 学生番号の記入欄などが無く、複数団体に加盟していると複数回回答可能
- 結果が公開されていない
- 上部団体加盟団体以外の団体は調査対象外
- 上野学長は「団体を纏めた学生は真摯な態度であった」と、学生の人柄から信頼できるとした
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☆ 確証は無いが、どうやら大学側が積極的に依頼したわけでは無い?(今後要確認)
下記発言を含めると、大学側は学生の意見を聞く意思は当初よりなかった可能性が高い
- kibacoやcampus squareなど、大学のwebシステムを利用して全学生へ意見聴取をすべきでは無いか
- 上野学長は「最善を尽くした」と述べる一方、「全学生から意見聴取する問題ではない」と述べた
☆ 「在学生や卒業生・修了生に対する配慮を最優先」とする上野学長の本当の姿勢が垣間見えた
- 院生への意見聴取
- 上野学長が行っていないことを認め、謝罪
以下、東京都立大学卒業生の意見を抜粋
- 東京都立大学と首都大学東京とは別大学であるため、その別大学が東京都立大学を名乗る事は欺瞞的である
以下、賛成意見を抜粋
- 首都大学東京の成立について
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- 2年という短い期間で、教職員や学生の意見を無視し、都知事が決め、大学の自治を損なった
- 以上の経緯を正す意味で賛成
- むしろ、賛否の学生を統合する機会として利用し、大学を発展させていきたい
- 上野学長は「全面的に同じです」と述べた
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☆ なお、今回は、
「1ヶ月強という期間で、一部学生の意見のみを採用し、都知事が決め、大学の自治を損なっている」
ために、反対意見が噴出しており、上記発言は痛烈な皮肉と取るべき発言とも考え得る
その他
- 校歌、体育会系団体の団旗の変更の必要など
- 検討中
- そのほかにも、気づかない部分があるから、指摘してほしい
- 月曜日の日中に説明会を設定したのはなぜか
- 学長より、なるべく早く説明したいとの意思
- 今後も開催していく
☆ 全体として
学長は説明をするために出席したはずが、「決定権が無い」ことを繰り返し述べ、責任回避に終始
理事長の欠席もあり、説明をしたとは言いがたい
情報の典拠について
様々な方がwebサイト、twitter等へ書き込まれた情報などを基に、許可を得て筆者がまとめたものです。
出典明示のお許しまでいただいたのは以下の方々です。
*上記サイトにて質疑がまとめられています。
筆者のまとめが不正確な部分もありますので、一読していただくことをお勧めします。
また、漏れている情報も多くあります。お気づきの方は、下部コメントへ投稿をお願いします。