第15回 やりたいことをやり、存在価値を感じられる方向へ

 

プロフィール
桑原孝典さん
2001年 東京都立大学法学部政治学科卒業 学生時代はワンダーフォーゲル部に所属
2001年 テンプスタッフ株式会社(現パーソルテンプスタッフ株式会社)に新卒入社 営業・営業企画・新規事業責任者等を歴任
2014年 パーソルホールディングス株式会社(旧テンプホールディングス株式会社)に出向・その後転籍 人事部長としてグループ会社人事部門を統括
2020年 HEROZ株式会社に転職
*zoomにてインタビューさせて頂きました。 

ー目次ー

1.学生時代について

2.就活について

3.仕事について

4.学生へのアドバイス

 

1.学生時代について

ー法学部政治学科に進まれたのはどんな理由があるのですか?
元々は、人を幸福にしたいということを考え、弁護士になりたくて法学部を受けたのですが、6月くらいですぐに諦めましたね(笑) 当時は、すぐさま退学することも考えていました…。そんな時たまたま受けた講義で、社会学、特には都市行政論の中でも、地方分権に興味・関心を持ち、政治学科に進みました。グローバルで見ても日本が先行し、特徴的・独特な課題でもある都市と地方の格差をどのようにすれば、是正できるのか、そしてそれが皆にとって幸せになるのかを考え、より良い姿はどうあるべきかを模索したいなと思っていました。この思いは今でもずっと関心が高く、将来的には地方創生といった分野にも自分の価値貢献ができればという考えがあります。

ー学生時代はどんなことをしていたのですか?

ワンダーフォーゲル部の部活動に一番時間を割いていましたね。学生時代の活動は、山の中か、部室か、アルバイトかがほとんどです。少なくとも月に1〜2回は日本中の山に登っていましたし、長期休暇は夏休みは北アルプス・南アルプス・北海道大雪山山系に行って10泊もの長期間山に籠り、冬休みは、アイゼン・ピッケルを装備し人気の無い雪山を堪能し、春休みには四国・屋久島・西表島を周遊していました。屋久島や西表島では、登山道のないジャングルを横断・縦走していたので、まさにサバイバル生活を過ごしていました。新歓の時に旅行サークル的なものに入りたいなと思い、色々なサークルや部活を見て一番馬が合いそうだなと思い、ワンダーフォーゲル部に入ったのですが、旅行どころかサバイバルと言って良いくらいかなりアクティブにどっぷりと活動していました(笑)

ーワンダーフォーゲル部の活動で一番大変だったことはどんなことですか?
これはかなり暗い残念な話になるのですが、僕が主将を務めていた3年生の3月に、雪山で雪崩事故にあってしまい、部員を一人亡くしているんです。部員やOBが入れ替わり立ち替わり、2ヶ月間も雪崩が発生した雪山に入って、捜索活動を行い、無我夢中で探しました。学生課やOBには指導とともに支援もいただきましたし、警察・報道なんかにも大変お世話にもなりました。亡くなったご両親とも、きっと複雑な思いはあったと思うのですが、今でも追悼登山やお墓参りにご一緒するほど、いろんな会話をさせていただきました。今思うとあの時以上に、精神的にも体力的にもしんどいことはなかったし、きっとこれからもないだろうなと思っています。仕事や家庭でも、やはり辛いことはたくさんあるのですが、あの時以上に、心が揺さぶられるとか頭が回らない感覚ってないなと、ずっと思っています。

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