第4回トリコネセミナーを開催
6/8(土)にパーソル総合研究所の方によるセミナー「データで見るニッポンの就活」が行われました。
講師は現パーソル総合研究所の小林祐児さん。
パーソル総合研究所は組織・人事コンサルティングのプロ集団です。
そんな方が、様々なデータから分析した日本の就活をお話してくださいました!
~講義のアジェンダ~
1.「ここが変だよ、ニッポンの就活」
2. 就活の「成功」ってなに?
3.「やりたいことが見つからない」をどう考えるか
1.「ここが変だよ、ニッポンの就活」
日本の就活って変なの?と思いますよね。
まず、世界(大体の先進国)と日本の仕事のシステムを紹介します。
世界(大体の先進国)は仕事ベースで報酬や賃金、給与が決まる職務等級制度を採用しているのに対し
日本は人の能力ベースで報酬や賃金、給与が決まる職能資格制度を採用しています。
みなさん一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。わかりやすくまとめると、
①職能資格制度=何ができるか+役職(どのポジションか)
②職務等級制度=何をやるか+どれだけできたか
ということになります。
つまり、日本は
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「未経験者」を▶経験・スキルではなく潜在能力を見る
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「たくさん採って」▶ポジション毎でなく人のかたまり
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「異動」を通じて▶業務命令による異動
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「育てる」▶一斉に・一律に与えられる昇進機会
またこれらのメリット、デメリットは以下の通りです。
職能資格制度 |
職務等級制度 |
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メリット |
能力なので下がらない
職務に資格が紐付かないので異動させやすい |
人が余らない
総人件費がコントロールしやすい |
デメリット |
能力の陳腐化で人が余る
総人権費が上がりやすい 解雇しにくい |
人が辞めるたびに採用の手間がかかる
職務序列を決めるのが手間 事業の転換、変化に弱い |
2.就活の「成功」ってなに?
就活における「成功」はもちろん内定獲得・やりたい職業につけることですよね。
しかしこれだけを目標としていると思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあるそうです。
落とし穴とは何でしょう。それはReality Shockというもので、
就職してから、「イメージと違った」「こんなはずじゃなかった!」ということが起こることがあります。
これは「事前期待」との間のショックのことで、リアリティショックを感じている人はなんと約4人に1人!
この割合が高いと早期離職へつながるとのこと...
どうすればReality Shockを防げるのでしょうか?ポイントは2つです!