転職について
―新卒で入社された会社もとても充実していたように思いますが、その後転職されているんですよね。きっかけは何だったんでしょうか。
当時ちょうど30歳で、「結婚もしたいし子供も産みたい」という前提でキャリアを考え直すタイミングだったんですね。
出産・子育てのブランクの間に少なからず市場価値が下がることを考えると、それより前に一気に成長を加速させる必要があると感じたのと、家庭の状況により働き方が変わる可能性を考えた時に、営業や人材領域だけでなくもっと幅広い分野でビジネス力を鍛えた方が、どんな環境でも自分らしく誇らしく生きていけると思ったんですよね。
当時のメンバーも目を見張る成長をしてくれていて、「あぁ、私が隣にいなくても大丈夫だな」と思えたのも後押しになりました。
―なるほど。そのような思いを持って転職された中で、現在の会社を選ばれたのはなぜですか。
実は、いわゆる転職活動はしていなくて…。ちょうど転職を決意したタイミングで、当時の副社長に声を掛けてもらったんです。
それが、「自分の右腕として」ということで、特に明確な職種や領域は提示されていなかったのですが、今まで経験したことのない分野を通じて成長したいと思っていた私にとっては、最適なオファーでした。
―実際に、転職されていかがでしたか。成長できているという実感はありますか。
現在の会社では、子会社の社長室長やイベント・メディア事業の責任者を務めた後、現在は本体会社の広報やブランディングを任せてもらっています。
何か専門的なスキルが身についたとはまだ胸を張って言えるレベルでないのですが、入社時は副社長、そして直近はグループ代表と、経営者に近い位置で仕事ができていることは本当に貴重な経験だと思っています。
経営課題の解決につながる活躍ができるよう自分をもっと向上させていかなければと、常に良いプレッシャーを感じられています。
―今後の目標や夢は持たれていますか。
職種やポジションなどの目標は明確にはないのですが、仕事においてもプライベートにおいても、どんな環境でも楽しく胸を張って生きていけたら良いなと思っています。
例えば、子育てにあたり時短や在宅でしか働けなくなったとしても、夫が突然夢追い人になったとしても(!)、自分の型を変えさえすれば乗り越えていけると思うんです。
そのために日々自分を鍛えている感じですし、今後もそうありたいと思っています。
―ありがとうございます。では最後に、学生に向けたアドバイスやメッセージをお願いします。
今だからこうしておけば良かったと思うこと、と同じになってしまうのですが、きちんと勉強することと外の世界を見に行くことをオススメします。
特に後者については、“学生”というのはとても強力なタグだと思います。学生というだけで特別枠があったり、会いたい人に会えたり、欲しい情報をもらえたりすることがありますし、OBOG訪問など、名刺も持たず数多の会社の門を叩けるというのは特権だと思います。
だから甘えて良いと言っているわけではありませんが、学生や就活生という強力なタグをとことん活用して、ぜひ色んな挑戦をしてください。
そして最後に。これは学生に限定したメッセージではないのですが、自分の人生に責任を持てるのは自分だけなのだから、自らの意思で選択し挑戦する勇気を持って欲しいというのが一番伝えたい想いです。
時に失敗したり、選択を間違ったと思うこともあるかもしれませんが、その時の自分が「こうしたい」と望んだ道なら必ず糧になりますし、違うと思ったらその時にまた選び直せば良いだけ。
親でも上司でもなく「自分で選んだ、自分の人生」を積み重ねていって欲しいと思います。