全国の大学生が作るオムニバス映画 都立大映画サークルKINOさんが作品を提供! vol.1

映画サークルKINOさんがオムニバス映画へ作品提供 

皆さん、コロナ感染症真っただ中の2020年4月、ある壮大なプロジェクトが動き始めたのをご存じでしょうか…。

それは…
全国120以上の大学映画部/サークル・個人が参加し、180作品が集められ、オムニバス映画として公開された
『突然失礼致します!』
という映画プロジェクトです。

 

驚くべきは、
主催・運営・製作などすべてが大学生によって作られたこと、
さらにこのコロナ渦という状況の中で行われたことです。

 

そんなプロジェクトに、われらが都立大の映画サークル「KINO」さんも参加されています!!
多くの学生団体が活動できないでいるこの状況でありながら成し遂げたということに大きなインパクトを受けました。

 

vol.1として、今回はまず『突然失礼致します!』のプロジェクトを主催した群馬大学映画部の熊谷宏彰さん・福井健一郎さんに取材をし、プロジェクトの全貌をお聴きしました。

 

私たちと同じ大学生がどんなことをやってのけたのか、続きをご覧ください!

 

公式HP https://a.japaration.jp/
YOUTUBE https://youtu.be/tGx72Qv9-3Y
(映画サークルKINOさんの作品はNo.80「1000」、No.104「距離と表示についての考察」)
(YouTubeにて全編が10月31日まで限定公開されています!)

 

きっかけは「勢い」、ここまでこれたのは「周りのおかげ」

今回お話を伺ったのは群馬大学映画部の代表・熊谷さん副代表・福井さん(以下敬称略)。

なんと、群馬大学映画部の設立が2019年の10月ごろ。出来立てほやほや!
そこから一体なにがあったのでしょうか。笑
ここからはトリコネ君がお届けします。

 

トリコネ君
―このプロジェクトを始めたきっかけはなんだったのですか?

熊谷:
きっかけは今年(2020年)の3月に病気でぶったおれたこと。
都内で就活中だったが、コロナの心配もあり帰省。1週間の隔離期間で体調は悪化し、本気で死ぬと思いました。
その病床ではせっかく立ち上げた映画部で映画を撮れずに終わることをとても後悔したので、病気明けにはその強い想いを形にしようとしました。

 

 

―ぶっ倒れた!?!
…実際に、今に至るまでにはどんな経緯があったのでしょうか?

熊谷:
結局、PCR検査は陰性でしたが。笑
病気明け、まず「他大の映画サークルはどんなことをしているのだろう」と気になりました。
そこでSNSのDMを使って映画部部員間交流会を打診して情報交換をすると、皆が考えていることは同じでした。
それが映画を撮りたいと思っていることだったんです。

なので「みんながやりたいなら、みんなで作っちゃえばいいじゃん」と思い、恐る恐る各大学にその話を持ち掛けてみると賛同の嵐
少しの批判も覚悟していましたため、それならこれはもうやるしかない、この勢いに乗るしかない!と全国の学生映画サークルに片っ端から声を掛けました。

 

―なんと、今年の4月から動き出して、すでに映画は完成しており…。9月ごろにはミニシアターでの映画上映を目指すためのクラウドファンディングまで行っていたそうです。現在は各作品の人気投票を開催されていますね。(※10月31日まで)

 

※写真は、各大学がミーティングをしている際の様子

 

―そんな猪突猛進な熊谷さんを隣で支えた福井さんは、今どんな心境でしょうか?

福井:
私自身参画したのはだいぶ後で、初めは熊谷が一人だけでずっとやっていました。
熊谷の勢いに影響されつつも、自身が以前いた学内フリーペーパー発行団体の経験を活かして、広報を手伝いました。

私としては、皆に共通する「映画を撮りたい」思いの他に、皆が集まれる場を創りたいという思いをもって取り組んでいます。
そして、広報としては作品をより広めていくここからが腕の見せ所、頑張りたいと思っています!!

 

熊谷:
今、福井がいってくれたように、このプロジェクトは自分一人だけの力や思いでできたものじゃないんです。
むしろ、福井をはじめとする群馬大学の映画部や、各大学さんや個人の「参加」と「それぞれの想い」があったからこそ実現したんです。
この場を借りてですが、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

プロジェクトに込める想い

―今や大きな規模になったこのプロジェクトにはどんな意義を見出していますか?

熊谷:
私としては、このコロナ渦において「固定観念を破壊する」という意義を掲げてこのプロジェクトを走らせてきました。
これには2つ意味があって、

1つ目は、「映画は大人数で密な状況でしか作れない」という固定観念を破壊したかったのです。
コロナ渦であるからこそ、「三密回避、少人数での撮影」を条件としました。
そんななかでこんなにも作品数が集まっているということで、この固定観念は破壊できたのではないでしょうか。

2つ目は、「学生映画はクローズドである」という固定観念的な状況です。
そもそも、今後の映画業界は「映画にして劇場にあらず」と大きく業態が変っていくのではないでしょうか。
その中で新しい風を巻き起こすには若い力が必要です。
今までクローズドな場でしか見られなかった学生映画をオープンにすることで、若い創作性を世に発表したいという思いがありました。

 

―このような「固定観念の破壊」を行うことで、これを見たどこかのだれかが、その人のコロナ渦における活動でも一歩踏み出してほしい、とも考えていたそうです。

―映画のテーマである「希望」にはどんな思いがありますか?

熊谷:
テーマを「希望」としたのはいくつか理由があります。

1つ目は私自身が暗い話、バッドエンドが好きじゃないからです。笑
2つ目は「希望」という抽象的テーマならいろいろな解釈の作品が現れると思ったから。
3つ目、これが肝ですが、いまみんなが最も欲しているものが「希望」なのかな、と思ったからです。
そもそも映画というメディアは、作り手のメッセージがダイレクトに伝わりやすく間違った解釈もされにくい。
そんな映画がもつ魅力を使って、いま最も伝えたいことは何か、と考えました

 

 

最後に

―今、全国の大学生にどんなメッセージを伝えたいですか?

熊谷:
学生という身分はチャレンジして失敗することが許される身分。失敗してもいいからとにかく何かやってみてほしい。
この映画や活動をうけて、あなたがやりたいと思うことを、ぜひ181番目の希望*として、行動に移してみてほしい。
それがまた、僕たちの希望にもなります。

*今回のオムニバス映画は180本の映画(=希望)で構成されているため、これを見た人の活動が181番目の希望になるという意味。

 

※写真は群馬大学映画部代表の熊谷宏彰さん。

 

ということで、今回は『突然失礼いたします!』プロジェクトを主催する群馬大学映画部のお二人にお話をお聴きし、そこに込められたメッセージや苦労、これからの意気込み等ご紹介しました。

 

熊谷さんのすさまじい行動力や、福井さんの堅実な支えの裏には
今の大学生ならだれもが感じる思いや感じたことがあったように思います。

その思いを自分の行動に移してみると何かが変ったりするのかもしれませんね。

 

 

ということで、次回はいよいよ東京都立大学の映画サークルKINOさんに取材をいたします!

このプロジェクトに都立大の学生はどんな風に関わっていたのか要チェックです!!!

 

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