社会人の言葉は社会人になってから実感する

-他にも学生時代にやっておいたほうがいいことはありますか?

今思うと社会人と関わる機会はあったほうがいいですね。ただ、そうは言いつつ社会人になって、学生のうちにこれやっておいた方がいいとかって伝えても、あんまり学生からしたら”しみじみ”しないんですよね。

しみじみですか。社会人ならではの経験を元に話す内容を学生が100%受け止めるのは少し難しいのかもしれないですね。

社会人の言っていることは、基本的にはやっぱ他人事なんですよ。実感ないしね。最終的に、何かしらのきっかけで気づくんですよ。僕は社会人になった研修がそうでしたね。

あと、運動大事ですよ(笑)。あと時間いっぱいあるからもっと本を読んでおいたほうがいいですね。お金を使わずに一番効果を得られるのは本だと思うから。もうちょっと読んでおいたほうが良かったなと自分自身も思いますね。

あ、幹事はしておいたほうがいいですよ!幹事する力って、社会人になってからすごい求められる。当時はなめてて(笑)。ファシリテーターというか、飲み会の幹事は率先してやった方がいいです。

今の仕事でもやるんですが、人に対してのアプローチ、調整、ダメなものは切り捨てて必要なものを優先して、みたいな作業を学べます。仕事でマストで使いますね。仕事でイケてる人は幹事能力めっちゃ高いです。

-幹事が仕事で活きるんですね!考えたこともなかったです!

幹事をするってことも大事だけど特にハイレベルの幹事。「今日飲みに行くよ」ってときに、あと2時間で準備しないといけないときも、ハイレベルな会場の候補をだして、その中で全員にとって最大限に効果を出せるようアプローチをして、最終的にコミットするというような力を培う場が、私は幹事だと思うんですよね。

やっておいたほうがいいですよ!社会に出たら分かるけど、仕事できるやつは幹事上手いですから。幹事上手い人は仕事できる。

合コンとかもめっちゃやっておいた方がいいですよ。知らない人もいる中で、この会の最大の目的、例えば1番盛り上げることが出来るものってなんだろうって、それに対してのアプローチをしっかり考えることが出来る場だと思うので、出て損はないかな。合コンとかを面倒くさがっている人もいっぱいいるけど(笑)。

首都大は“ちょうどいい”存在

-率直に首都大をどう思いますか?

卒業した直後は半端なところだと思いました。東大や早慶と比べると偏差値は劣るし、学費が安いのはいいけど、すごいって言われることはないですしね。

でも首都大出身でもすごい人もいるし、すごくない人もいるし、いろんな人がいます。

ただ、よく覚えている言葉があって、経営の桑田教授が言っていた言葉の中で「社会にでて、コンビニのバイトでも何でもいいけど、社会の中の一人としてあなたは役に立っているし、それでいいんです。それでたまにこの大学出たなって思い出してくれればそれでいいんです」っていう言葉をすごく覚えています。社会に出た今、確かにそうだなと思いますね。

-ミスコンのグランプリを獲ったとお聞きしましたが、ミスコンに出場して何か感じたことはありますか?

僕の場合は、先輩から頼まれて出場したのですが、ミスコン当日は会場に1000人くらい集まったんです。なかなか1000人の前で話す機会ってないしそこはいい経験になったかなと思いますね。

あと、社会に出て思ったんですけど、1000人もの人間を実際に集めることってすごいことだと思います。

社会に出てからその規模で人集めてイベントをする機会って、業種・職種によってかもしれませんがなかなか無いんです。「運営としてやった方がいい経験になるだろうな」とあの当時も思ったし今も思います。

-質問は以上です。本日はありがとうございました。最後に首都大生へ一言、メッセージをお願いします。

ありきたりのことを言うと4年ってあっという間なんで、悔いはないように過ごしてください。

それと、よく僕が大学時代の友達の結婚式とか行く機会あるんですけど、そこで「これ言ったら絶対この結婚なくなるな」っていう、やばいことをお互いに知っている友達を作れるのはやっぱ大学生くらいかなって。大学生が一番ヤラカすんで(笑)。そういう友達を大学生のうちに作っておくべきかなって思いますね。

今も一番仲が良いのは大学の時の友達ですし、自分にとって“ちょうどいい”友達が首都大だからこそ作れたのかもしれないですね。さっき、“”半端な大学みたいなことを言いましたが、そういう意味では自分にとって首都大は心地のいい、“ちょうどいい”場所、存在だったんでしょうね。

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